次世代ヘルステクノロジー研究センター

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次世代ヘルステクノロジー研究センターの設立目的

世界に先駆けて超高齢社会に突入した我が国では、持続的な経済発展、国民QoL(Quality of Life)向上など様々な観点から、健康寿命の延伸が強く希求されています。この実現に向けては、医学の進歩が貢献するところが大であることに疑う余地はないですが、革新的治療や日常ヘルスデータ取得をかなえる医療機器開発、0次予防を含む健康増進のための市民の行動変容に向けた社会・都市デザイン、最先端情報科学による未病期および疾病潜在期における早期診断の実現など、健康・医療・福祉に係る多様な分野を融合した学際的研究も不可欠であります。 本学は、教育学、社会科学、理工学、環境情報学、都市科学といった多様な専門性と統合知を強みに、神奈川県に本部を置く唯一の総合国立大学として、県等の自治体の政策とも連携しながら、社会実装を意識した研究を実施しています。健康・医療・福祉の領域においても、特別支援教育、医療機器開発マネジメント、再生医療基盤技術、生体信号解析技術、医療デバイス・ロボット、医療データAI解析、ヘルスケアMaaS(Mobility as a Service)など卓越したシーズを有し、実践的研究を推進しております。 一方で、本学を取り巻く地域の情勢に目を向けると、ヘルステクノロジーを核とした地域社会創生が着実に進められており、本学に対しては地域からも研究開発のみならず、社会実装とエコシステム形成までを見据えた強固な産学公連携の推進が期待されています。 このようなの背景の下、健康・医療・福祉といったヘルステクノロジー全般の本学シーズを結集し、本学が県内の産学公民医を繋ぐハブ機関となり、本領域で世界を先導する学際的な研究を推進することを目標として掲げ、地域連携・産学公連携・医工連携を有機的かつ実効的に担う組織体として本センターを設立しました。

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