本センターは、センター活動を支える取り組みを本学が有する有望シーズテーマの性格に基づいて5つに大分する形で、下記のラボを設置しています。
革新的医療デバイス創製ラボ
本ラボでは、新たな医療技術の創出に向けて、これを支援する医療デバイス、医療ロボット、ウェアラブルデバイス、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)といったシステム開発研究を主として推進します。
これまで個と個の繋がりであった医工連携を、組織対組織の繋がりへと昇華させることで、より強力なグループ研究としての連携スキームを構築し、その結果、本学シーズの非臨床試験、治験、臨床試験といった実用化実証段階までを見据えたシームレスな研究遂行の仕組みを確立します。
ヘルスケアMaaSラボ
本ラボでは、医療機関への通院や救命救急時の搬送など、移動と医療とを繋ぐ高付加価値なサービス技術を開発します。
具体的には、日常的な交通混雑や広域での救急搬送の高い需要といった様々な課題を抱える新湘南の地を実際のモデルとし、市民生活と医療との空間的・時間的分断を解消する新たなモビリティネットワークサービスを設計します。そのためには、周辺地域を含む広域での交通工学的解析や、コホート研究との融合によるMaaSアプリの開発及び有用性評価、救命救急や災害救助を見据えた都市交通管理技術についての研究開発を進めます。
医療データ科学ラボ
新湘南は藤沢市と鎌倉市という二次医療圏が交わる地域であり、この地に共通化したPHR(Personal Health Record)/EHR(Electric Health Record)プラットフォームを構築しようという機運が高まっています。健康・医療分野における未病や潜在的疾患の早期診断につながるビッグデータ利活用に向けた医療情報科学研究と、創薬や医療機器開発に繋げたマネタイズへの取り組みを進めます。
フェムテック/アシスティブテック研究ラボ
性差を考慮したフェムテックや、障がい等の身体差を考慮した個別最適な支援技術の開発研究を進めることで、ダイバージェンスに富み、インクルーシブな地域社会の実現に貢献します。また、精神的な疾病や認知症といった診断が困難な課題に対して、筆記等の日常動作データを基に評価を支援する技術開発の推進や、地域自治体とも連携し、学習現場等への実装を目指します。
ヘルスイノベーションエコシステム共創ラボ
ヘルスケア・ウェルネスを意識する新たな生活が人々に根付くこと、地域がヘルスイノベーション最先端拠点として機能することの二点を目指し、地域の多様なステークホルダーと協力しながら、ヘルステクノロジーを核としたエコシステム形成に必要な社会科学と都市科学の融合研究を推進し、イノベーション創出に向けた産学公医民による継続的かつ効果的な連携体制を確立します。